倉庫 GC-2
□140字SS
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○砂漠にて
果てなく広がる黄土色の海原を、二人を載せたバギーが駈けていた。
頬を打つ風は熱気を孕み、汗に濡れた肌をねっとりと撫で回した。
「熱いな」
ハンドルを握るローワンはぽつりと呟き、揺らめく世界に熱い息を吐いた。
助手席のダリルは声を発する気力もなく、温い座席に身体を沈めて虚ろな目を瞬かせた。
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