倉庫 GC-2

□140字SS
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○初恋が死んだ日


首にはめられた枷を引かれ、ダリルは顔を上げた。

「ただいま、ダリル」

目の前には返り血に濡れたローワンの顔があった。

「今日はお土産があるんだ」

彼はそう囁くと、見覚えのある猫耳の通信機を差し出した。

「これが欲しかったんだろう?」

血で染まったそれをダリルの髪に通し、彼は愉しそうに笑った。

 
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