銀魂(高銀)

□お前の元へ
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銀時、俺はなぜお前を愛してしまった?なぜお前と出会ってしまった

お前を失ってから俺は心の隙間を埋めることができない、お前と居た時間があまりに長すぎて埋めるなんて不可能だ

悲しい?寂しい?

なあ銀時…返事しろよ、悪い悪いって頭掻きながら出てこいよ。






崖の上で高杉は虚ろな瞳で崖の下で波打つ海を眺めていた。

死にに来たのか、銀時がいる場所にそれすら高杉にはわからなかった、なぜ自分がここに立っているのかすら。

高杉は手を真っ直ぐに伸ばし掌を空に向ける

愛しい人を返してくれと訴えるように拳を作る




(高杉…ごめん、俺のせいでお前がそうなっちまったんなら…俺はもう死ぬよ…だって俺のせいで他の誰かが死ぬところなんざ見たくねーんだよ)






「ぎ、んとき…っィ」


唇を噛み締める。瞳に怒りや悲しみの色が映る

ギリギリと手に力を入れ爪が皮膚を破き手から生ぬるい血が流れ手首と腕を通りそれは肘に届いた後海に落ちる








帰ってこい、俺の元に…帰ってこい銀時!!!!!俺はお前さえいればなにもいらねぇ!!だから…!!


























(笑えよ)













あぁ、いつだったか…あいつが言っていたな…










(お前はもう少し笑えよ、いっつも仏頂面しやがって人生に不服でもあんのか?ないんなら笑え)






笑う意味なんて考えたことすらなかった














(笑えばよ、幸せがくるって知ってたか?)






自分を嘲笑うように口元に小さく笑みを浮かべて笑う。











「なら俺が今笑えばお前は戻ってきてくれるか?」













返事はない



来るのは波の音と風の音だけ
























神様、一度でいい、贅沢は言わねぇ一度でいいから銀時にもう一度会わせてくれ、アイツの身体を思いっきり抱き締めてやりたい










ーーー…。













変わらない世界
















「俺も…行くか…お前のところに」













高杉の足が一歩前に出る、あと一歩踏み出せば身体は海にのまれるだろう





「いや…俺の今までのやったきたこと考えりゃ地獄行きか、お前はなんだかんだで人の為に生きてきたようなもんだしな…」





















けどよ…
















「生まれ変わったらまた会おうぜ、必ず俺はお前を見つけ出す、銀時…愛してる」




























……すぎ、高杉!!








あぁ、なんだうるせーな




なんだじゃねぇ、学校遅刻すんだろうが!!さっさと起きろこの馬鹿!


馬鹿言うんじゃねーよ犯すぞこの天パーが















俺達はいつまでも一緒だ、銀時…生まれ変わってお前に会いにいってやるよ。

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