短編系
□平行が交わる
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負けたんだ。おれは。
「死ぬの?」
かもな。
「あははは、残念だね、死ぬね、ねえ伊達政宗君」
笑うな、お前に俺を笑う資格はないぜ?そうだろ。
「むかつくなあ、天下の一つもとれなかったくせに。最後は裏切られて、切られて
死ぬね」
しょうがねえだろ。人は裏切る生き物なんだぜ you see?
「冷たくなってくね」
ああ、そうだな。
「ねえ、今度生まれることが出来たら、また会えるかなあ」
さあな、まあでもお前の事嫌いじゃなかったぜ。
「そう。そっか。じゃあな、ばか宗。その言葉生まれ変わっても忘れないからね」
返事は無かった。
私は涙がこぼれる理由を知ることが出来ないのは何故なんだ。
平行が交わる