ほんやさん
□逢えない故に君想ふ
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その声で幸村に気づいた政宗は振り向いて2年前と変わらない不敵な笑みを浮かべた
「よぉ、帰ってきたぜ。」
「え・・・あ・・・」
驚きで声が出ない
「なんだよ?Darlingが2年ぶりに帰って来たのにkissの一つもねぇのか」
寂しいもんだな。と笑いかける政宗をまだ信じられない
「本物・・・?」
「ah?俺を幽霊かなんかと思ってんのか。ならこうすりゃいい。」
「わっ」
いきなり腕を引っ張られ、そのまま政宗の腕に抱き込められた。ドクン、ドクンと政宗の心臓の音が伝わってくる。本当に彼は帰って来たのだ。
「・・・悪かったな。2年も寂しい思いをさせて。」
「某捨てられてしまったのだと思いました。」
「馬鹿なこと言うな。捨てられるわけない。こんなに好きなのに。」
ぎゅうっと更に力強く抱きしめられる
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