ほんやさん
□逢えない故に君想ふ
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「いきなり手紙が途絶えたから・・・某のことなど忘れてしまったのだと」
「1ヶ月前からどうしてもアンタに会いたくて限界超えちまったんだよ。だから死ぬ気で仕事終わらせて戻ってきた。手紙書く余裕もなかった。ごめんな。」
嗚呼、会いたかったのは自分だけではなかったのだ。それに気づいた幸村はなんともいえない幸福感に包まれた。
「これからはずっと一緒だな。」
「もう離さないでくだされ。」
「当たり前だ。アンタこそ離れんなよ」
「承知致した。」
「よし。ならいまから会えなかった2年分make loveするか。」
「・・・破廉恥」
「うっせぇ。溜まってんだよ。」
「もう」
こうして止まった時間は動き出した
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「あっ一つだけ言うことがあった!」
「?」
『お帰りなさい。大好きです。』
end