ほんやさん
□逢えない故に君想ふ
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『必ず帰ってくる。』
そう言いながら旅立って行った愛しい恋人は2年経った今も戻らない。
「旦那ーもう竜の旦那のことなんか忘れて可愛い彼女の一人や二人作ったらどうなのさ。」
「彼女など作ったら政宗殿が悲しむ。某は何年でも待つと決めたのだ。」
「そんなこと言ったってあっちはイギリスの美人たちとよろしくやってるかもしれないんだよ?最近手紙途絶えたんでしょ?」
「しかし・・・」
政宗と幸村は手紙をやり取りしていた。
最近の出来事、悩み、友人の様子、自分の状況、時には睦言も書かれた手紙。
それが途絶えてもう1ヶ月。
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