ほんやさん

□愛しい貴方の傍らに
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「ひどい汗でござる。」

起きない政宗の手を握り幸村は呟く。

年に何回か政宗には精神が不安定になる日がやってくる。いつもの自信に満ち溢れた彼はそこにはいなくて只しきりに何かに怯えているのだ。

今日、政宗はまさにその状態だろう。
夜中にいきなり叫びだし、また死んだように眠りについたのだった。

それからずっとうなされている。

「ぅ・・・・」

悪い夢を見ているのか、その寝顔はとても苦しそうだ。





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