絆-きずな-


□ワガママ王子の朝
1ページ/8ページ



時は、現代
ある、大きな国があった。
そこは、遙か昔双子の神様が居た国
今では日本とほとんど変わらないぐらい、科学が発達している。
そして、相変わらず人々は、忙しなく歩いていた。

しかし、日本とは大きな違いが2つだけある。

一つ目は大きなお城があると言うこと
そのお城は、日本で言えば国会議事堂のような役目を果たしている。

二つ目は、政治を仕切るのは総理大臣ではなく、王様だということだ。
そして、お城では、、、、、、、

朝の6時、百合は楓の部屋に来ていた。

「楓・・・・・起きてよ、楓!!!!」

百合の1日は、楓を起こすことから始まる。
そう僕、百合は19になる女の子なのだが、日課が子持ちのお母さんと同じなのだ。
少し悲しくなる。

「楓!!!」

僕はもう一度叫んだ。
20帖もある、この広い部屋に僕の声はよく通る。

「楓!!!君は、準備に時間がかかるんだから早く起きてよ」

楓を揺すると、キングサイズはあるベットの中に入っていった。
楓の布団を引っ張ったがなかなか出てこない。
しかし、なかなか起きない楓だけど、僕以外が起こすと機嫌が悪くなる。
ほかの使用人が起こしに行けば、その使用人は必ず泣いて帰ってくるのだ。

「まだ、寝てても良いだろう」

相変わらず、布団の中にいる楓

「もー確かに、あと10分ぐらいならいいけど」

「ほらみろ、百合も一緒に寝ろ!!!!!」

「わっ!!!!」

楓に腕を引っ張られ、ベッドに引き込まれる。
そのうえ、抱きつかれているため逃げる事は出来ない。

「あと、10分だけだからね」

そう言って、楓の方を見ればすぐ近くに顔があった。
楓はやっぱりかっこ良くて、まつげも長いし肌は白いしうらやましい。
性格はワガママ王子様なんだけどね!!!!



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ