絆-きずな-


□ゲームをしよう
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ニヤリと、笑ったおじい様から出てきた言葉は、意外なものだった

「楓、お前には学校に行って欲しいんだ」

どうやら、今日来たのは楓を学校に行かせる為らしい

「行かねー」

明後日の方向を向いて楓が言った

「そんなに、思いっきり嫌がらなくても良いだろ。お前も春からは高校生になるんだしなぁ!
それに、通う学校は私の経営してる学校だ。
何の不満がある!!!!」

楓は、紅茶を一口飲んでから言った

「第一にじじいが運営していること。
第二に百合がいないこと。
第三に学校には行かねー。以上」

それだけ言うと、そっぽを向いてしまった

「第三のは、理由にならないね」

おじい様、全部が全部、理由になっていませんよ
僕は、思わずツッコミたくなったが我慢した

「でも、佐伯先生が担任だしね」

「行かねー」

「でも------」

チラッと、おじい様が僕を見た

「百合も行くよ!!!」

「はぁー!!!!!!!!!」

思わず僕は、叫んでしまった

「ちょっと、おじい様!!!!私は行きませんからね!!!!」

おじい様は、平然と紅茶を飲んでいる

「だって、楓は百合が行かないと学校に通ってくれないって言うからねぇ。仕方ないよ」

ニコリと黒い笑みを浮かべた
あの獲物を見つけた時の蜘蛛の笑みだ










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