絆-きずな-


□準備の時間
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今は、僕の部屋だ
一時間、準備をしていいと言われたので準備をしているところである。
まぁ、準備と言っても大したものは準備していない
動きやすいように、Tシャツと短パンに着替えたぐらいだ。

あとは、バックに救急セットとソーイングセットや罠を仕掛けるための道具たちなど細々したものを入れた。
これらを入れたら、リュックがパンパンになってしまった。

「よっこいしょっと。なかなか重いなぁ」

女の子にしては力のある僕だけどなかなか重い
僕は、道具を持って部屋を出た
行き先は、楓の部屋だ。
僕と楓の部屋は近い所にある。
お向かいさんだ

こんなに広いお城だから、トイレだって備え付け以外は歩いて五分の所にあるし、お風呂だって歩いて10分も掛かる所にある。

(お風呂だけは、みんなで入りたい
と言うお母さんの希望で備え付けではない
まぁ----備え付けでシャワーだけは、あるにはあるのだが、使ったことなどあまり無いのだ。
朝シャン派の楓はしょっちゅう使っているけど)

なのに、楓の部屋だけは、歩いて30秒もかからない所にあるのだ

「楓----入るよ」

扉を開けるとTシャツとジャージに着替えた楓が居た

「なぁ、百合」

「ん、何??準備が出来たなら罠を仕掛けに行きたいんだけど」

ほらっと、道具を見せた

「髪、しばれ」

ポイッと、クシとゴムを投げられた
僕は、それをキャッチしてしばらく見た後

「じゃあ、鏡の前に座ってよ」

と、ベッドの横にある鏡を指差した

「ちゃんと縛れよ」

楓は鏡の前に座った

「はいはい。でも、楓の髪を縛るなんて久しぶりだね」

楓が小さい時は良く髪を縛ってあげた
髪の毛は、腰のあたりまであった
また、キレイな顔付きだったため、本当に女の子みたいだった

そんな楓は小さい時からワガママで、今よりヒドかったかもしれない









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