□03.
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森になっていた果実や仕留めた動物をまとめながら、これだけありゃ十分だなとサンジは伸びをした。そして大きくため息を一つ。食料は大量に見つかったが、ついでに捜しているお子様二人の姿はてんで見えない。食料を背負って捜すには重すぎるし、かといってこの場に置いて捜すのは心配だ。



「一度船に戻るか」



自ずと導き出される答えを口にだして、よっこらせとサンジは全ての食料を背負い込む。



「あー…クソ、あいつ等どこ行きやがったんだ」



ぐちぐち悪態をつくがそれでも一応、帰る道で二人を捜す。姿よりも音が先に聞こえるような連中の癖、こういう肝心なときには何も聞こえない。



――――ギヨ、ギョギョギョ!


「ちっ…鳥に笑われてる気分だぜ」



サンジの頭上で鳴くのは、ルフィが食べようとしていた鳥。つまり、サンジはルフィ達を追うような形で歩いていた。これでは見つかるものも見つかりはしないだろう。

しかし運命の女神は気まぐれで、この時ばかりはサンジへと微笑みかけてくれた。



『―――…ーぃ!!』


「…あ?何か今聞こえた気が」



『とぉぉぉりぃぃぃい!!!』



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