シカキバ

□誰あんた。
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こんばんは。
犬塚キバでございます。
今夜は友人の奈良シカマルのお家にお泊まりに参りました。


お風呂上がり。
ほかほか体から湯気を立たせて、キバはシカマルの部屋で一人固まっていた。
シカマルは現在入浴中。
「適当にしてろ」と言われても、ここは見知らぬ他人の家。
適当になぞ出来る訳が無い。
仕方なく机の脇に正座をして、無礼でない程度に部屋を見回す。
面倒くさがりの彼らしい。
物の少ない部屋の中に数枚服が無造作に脱ぎ捨ててあった。
性格そのまんまだな、と小さく噴き出した所で、背後から扉の開く音がした。
「あ、おかえり。」
とっさに振り返るキバ。
しかし、そこにいたのは髪が長く、目つきの悪い青年。
「ど…どちら様ですか…?」
おっかなびっくりキバが問いかけると、青年は一つ大きく溜息をついてから、タオルで頭をがしがしと拭き、前髪ごと一気にかき上げた。
「あっ!!」
「俺だこのバカ。」
キバを思い切り不機嫌そうに睨みつけていたのは、この部屋の主、奈良シカマルその人だった。
いくらなんでも違いすぎる。
人は前髪があるのと無いのとではこんなにも違うものなのか。
絶句したキバは翌日一人鏡の前で前髪を上げた自分の顔と睨みあうこととなった。




END



超ありきたりなネタ…。
次こそもっと頑張る。

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