Event Novels

□『Easter』
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「騒ぎの元は君かね」

「ふぇっ?」




振り返れば呆れ顔のロイ


ロイの登場に今度は、
女の子たちが黄色い声を上げている。




「騒ぎのある所に行けば君が居るから捜すのに
手間が省けるな」

「好きで騒ぎを起こしてる訳じゃねぇ!
第一、今回オレは何にもしてねぇ!!」

「自覚無しも困りものだな……」

「へっ……?」





ロイはエドをお姫様抱っこで抱えると、その場を去ろうとした。



だが、その姿を見た男の子たちは言い争いをピタリと止め、突然現れエドを連れ去ろうとするロイに不服を訴えだした。



「ズルイぞお前!」

「お姉ちゃんはボクたちと遊ぶんだぞ!」

「そうたっ!後から来たくせに!」

「お姉ちゃんを放せ!」




その声にロイはくるりと振り返ると子供たちの
目線までしゃがみニコリと笑うと




「すまないね、この
“ウサギさん”は私の
ものなんだ」



その言葉に抱えられているエドが顔を真っ赤にし絶句しているのをいい事に、ロイはエドのおでこにキスまでした。




その様子を見た男の子たちは、うっと言葉を詰まらせ女の子たちは、ぽぉーっと見惚れている。




子供たちに文句を言われなくなったロイはふっと鼻で笑うとエドを抱え
歩き出した。


その様子を一部始終を
見ていたハボックにロイはすれ違い様に一言



「後は任せたぞウサギ」

「ハ、ハイ……」






そして場所は練兵場から

執務室へ………






「……オ、オレ着替えて−−−」

「何故?可愛いのに…」




ロイにソファーの隅に
追い詰められ逃げ場を
無くしたエドは、どうにかこの状況から逃げようと試みるが、ニッコリ
笑って距離を詰めるロイから逃げれるはずもなく




「…さて、私の為にたくさんの卵を産んでもらおうか……“ウサギさん”」

「う、産むってなんの
話だ!ちょっ、捲くんなって!やっ、やめっ!んんんぅ−−ッ!!」





その時、廊下で中の様子を盗み聞きをしていた
ホークアイは……




「……やっぱり捕まったわね、来年は大佐を縛り付けて隔離しておくべきかしら?」



物騒なことを呟いていた




そして練兵場ではエドの分まで子供たちの相手をする羽目になったハボックは、やっぱりこういう役回りなんだと落ち込むのだった………




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