草野「遅いね、トミー。」
増田「ほっとけよ、知らねぇよ」
草野「はぁ。」

加藤「かっけぇ!ジッポー?」
増田「ジッポー↑」
加藤「ジッポー↑」
草野「ジッポー」
加藤「買ったの?」
増田「アニキの。このニオイがいいんだよ、オイルが燃えるニオイ。」
加藤「くるねー!」
草野「あっ、くる!」


増田「吸う?」
草野「俺?」
増田「お前は?」
加藤「俺?」
増田「うん」
加藤「バレるじゃん、外だと」
増田「こんなとこ先生こねぇよ」
草野「吸えよ」
加藤「今やめてるから」

増田「最近マジ肺痛くてさ」
草野「あ〜俺も。吸いすぎ」
増田「お前、肺とか入れてる?」
草野「入れてるよ〜超入れてるよ。吸ったらあんま出さないもん」
増田「そっか。」

増田「ん。くわえろよ、くわえなきゃ火つかないよ」
草野「あ〜忘れてた」

草野「あのさ!こないだオヤジとコニャック飲んじゃった」
増田「コニャック?」
草野「知らねぇの?」
増田「あ〜コニャックね」

加藤「タバコ吸うとハゲるらしいよ」
増田「心配なんだろ?」
加藤「誰が?」
増田「ハゲそうだもんなぁ〜」
加藤「お前に言われたくねぇよ」
増田「は!?」
加藤「なぁ?」
草野「え?」
増田「お前も薄いよな〜」
草野「濃いよ!」
増田「ここは?」
草野「これは最初っからだよ。つむじ!」
増田「何それ?」
草野「ないの!?」
増田「ないよ」
草野「マジで!?」
増田「ホラ!」
草野「あれっ」
増田「ね?」

3人「うわ〜!」
草野「何だよ、トミーかよ!」
増田「マジでビビッたんだけど」
加藤「びっくりした〜」
草野「お前何だよ、ドロドロじゃん。うわ〜なんだ〜」
加藤「100%ピュアエキストラバージンオイル?」
草野「バージン?」
増田「オリーブ油」
加藤「ごみじゃん」
草野「うわ、お前血出てんじゃん。俺お前の母ちゃんに頼まれてんだからさ〜」
加藤「何と戦ってきたの?」
増田「柔らかい所?」

増田「トミー?」
加藤「あれって・・人?」
草野「おじさん?」
加藤「分かんない」
草野「あぁいうとこでタバコ吸うんだよ」
加藤「族だなー。窓際族」
草野「窓の外じゃん」
増田「自殺だよ、自殺」
加藤「何やってんだよ〜」

増田「ビートルズって、屋上でライブやったんだぜ」
加藤「いつ?」
増田「昔?」
加藤「立ち入り禁止じゃねぇの?」
増田「いや、立ち入り禁止だからとかじゃないんじゃん?
   ビートルズぐらいになってくると」
草野「ん〜なんで?」
増田「え?」
草野「なんで屋上でなんかやったんだろ」
増田「あ、高い所が好きなんだよ」
草野「いや〜見えないじゃん、お客さんが」
増田「いや、見える見えないとかじゃないんだよ、ビートルズは」
草野「ふーん」

増田「っつーかさぁ、やる気あんの?」
加藤「何が?」
増田「バンド」
草野「ん〜まぁ、まぁまぁ」
増田「お前は?」

増田「っつーかさぁ、マジやる気あんの?」
加藤「あのさ、あーいうのやんの?さっきの」
増田「何?音楽性違う?」
草野「いや〜音楽性っていうか・・・」
加藤「お前、普段どんな音楽聴いてんの?」
増田「ビートルとか、ビートルズとか?」
草野「洋楽?」
増田「うん」
草野「意味分かんの?」
増田「だって日本語のやつ出てくんじゃん」
草野「吹き替え版?」
増田「いや、あの字で」
草野「翻訳〜」
増田「そうそう」
加藤「お前、高校どうすんの?」
増田「なんで、行くよ」
加藤「いや、バンドやるならあれなのかなーって」
増田「やりながらだよ」
加藤「あ〜」
増田「なんで?行かないの?」
加藤「行くよ」
増田「行くだろ、普通に」
加藤「つーか入れんの?」
増田「そうお前親みてーなこと言うなよ」
加藤「親も心配なんだろうよ」
草野「うるせーの?」
増田「俺、中学受験ダメだったじゃん?」
草野「いや、知らないけど」
増田「そうなんだけど、そのこととか言ってくるし、なんかこう試験のこと
   とかも言ってくるし、俺死にたくなるよ」
草野「だよなー」
加藤「マジで〜」
増田「トミーとかいいよなー」
草野「そうでもないんじゃん?」
増田「なんか自由じゃん」
草野「どう・・・まぁ、うん」

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