水川「あ、ダメ?」
草野「あ、はい」
水川「ほら、行くよ!」
草野「ダメ・・でしょ」
水川「どしたの?ケガ?」
草野「さっき」
増田「油・・・」
加藤「ふいて」
水川「オリベ油・・・汚い」
草野「すいません」
水川「いいのいいの。よく拾ってくんの、ゴミ」

水川「何!!」

加藤「あれってトミーの姉ちゃん?」
草野「そう」
加藤「サ店じゃないじゃん!」
草野「サ店じゃないね」
加藤「でもいい!」
増田「いいね」
草野「いい!あ〜拭いてほしい」
加藤「え?」

草野「まだ・・バイト?服」
水川「あ、うん。バイト中。外出るんだったら着替えろって。
   また店戻るけど」
加藤「こんにちは」
水川「こんにちは。会ったっけ?」
加藤「初めて。友達です」
水川「あっ」
加藤「お前!あの話しなくていいの?」
増田「え?」
加藤「ボーカル!木田!」
草野「なんだよ!」
加藤「なんだよ!」
草野・加藤「なんだよ!」
水川「あ〜!もういいよ、ありがと」
増田「いや、大丈夫です」
水川「あ、長いから、きっと」
増田「いや、今日僕たち暇だから」

水川「ぶつよ?」
草野「動かないでしょ」
水川「なんなの〜もう。もうゴメンね、本当ゴメン」
増田「いや」
水川「何なの〜」


草野「30円」
加藤「こないだの150円、120円にしてやるよ」
草野「食べる?ゼリー。」
水川「え?」
草野「あ、タダで!」
水川「食べる!ありがと」
増田「俺は?」
草野「30円」
増田「100円でおつりある?」
草野「ない。62円しかない」
増田「んだよ〜くれよ」
草野「やだよ!お前こないだだってガムくれなかったじゃん」
増田「交換しよ!」
草野「いらなーい。なんか・・・合わないし」

増田「バイト・・何時に戻るんですか?」
水川「6時」
増田「どこ?」
水川「東口のコロラド」
増田「え、やばくないですか?」
水川「ヤバイよ〜。一応言ってきたけど」
増田「なんて?」
水川「ん、店長とかこの人のこういうコト知ってるから。
   今月2度目だし」
増田「知ってるんだ」
水川「うん」
増田「そっか」


増田「この場所・・何かあるんですかね」
水川「え?」
草野「こないだもここだったよね」
水川「そうだね、何でだろ」


水川「さてと、どうしよっか」
増田「動かす?」
草野「いや、暴れるっしょ」
水川「今日試した?」
草野「え、い、いや〜まだ」
水川「試してみよっかなー」
草野「絶対暴れると思います」
増田「何か・・動かせないかなー」
草野「自発的には動かないでしょ」


増田「1回動かしてみようよ」
水川「うん、そうだね!」

増田「あれでやろ!」
草野「え、あ!」
水川「え?」
増田「手、おいて」
4人「ん〜〜〜!!!」
水川「何、これ」
増田「これでやるとデブでも持ち上がる」
水川「意味分かんない」
増田「よし!」
草野「よいしょ」
増田「ココとココとココとココの下に手入れて」
加藤「デブ上げたよな」
増田「うん」
草野「よし、いってみようか」
4人「せーの!」
水川「あ!軽い!」
増田「ね!」
加藤「元から軽いけどな」
草野「でも軽いね」
水川「指だけだからね!」

水川「で?」
草野「とりあえず降ろそっか」
水川「うん、そうだね」
増田「よし!」

水川「あっ!ちょっ、危ないA!」
増田「何だよ、やめろよトミー!」
水川「やめな、もう!危ないでしょ!」
加藤「大丈夫?」
水川「大丈夫?」
増田「トミー!」
水川「ほら、もうやめな、もう〜」
増田「よし!」

水川「ねぇ、朝何か言ってた?この人」
草野「えっ」
水川「えっ、今朝も一緒に行ってくれたんでしょ?」
草野「いや、別に、何も」
水川「そっか。・・・何かしゃべれよ!」

草野「あっ、おっ、俺にも!!」
水川「え?」
草野「あ、い、い、いや、別に、痛いかなって」
水川「あっ」
加藤「お前・・やっぱ性癖おかしいぞ」

水川「ここ・・・いつも通んの?道」
増田「はい」
水川「ここよく通ったよ、私たちも」
加藤「いいですよね」
増田「何が?」
加藤「景色?」
増田「ビルじゃん」
加藤「ビルとか」
水川「そこでよくしゃべった」
加藤「悩みとか?」
水川「いや、別に何か色々くだらないこと?」
加藤「音楽とか聴く?」
水川「えっ?」
加藤「いやCDとか」
水川「あ、聴かない。うち狭いから、家」
加藤「あっ」

加藤「同じ人かな?」
水川「何それ」
加藤「いや〜さっきも」
水川「中学生だったころ、自殺あったんだよ」
増田「あ、知ってる」
草野「ここに?」
水川「多分・・こう、ここらへんに。んー血のあと探したけど 
   なかったけど」
加藤「え、ここらへんに落ちてくんの?」
水川「んー多分ね」
加藤「やだな」
水川「キレイに掃除するからあんま・・なんか、なんかって感じだったけど」
草野「俺らどくの待ってんのかな?」
加藤「やだね」
水川「ハゲタカみたい」
加藤「なんで?」
水川「なんか・・そうじゃん」

加藤「何!何!?」
水川「なんかたまにじーっと見てんだよ、ちっちゃい時から」
加藤「何を?」
水川「見えないもの?」

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