草野「食う?」
加藤「冷たい?」
草野「いや、生あたたかい」
加藤「じゃぁいいや。っていうかあの人降りて来たら嫌じゃない?」
草野「うーん、なんか殺されそう」
加藤「自殺だったら殺されるよな。まずトミーから」
草野「降りて来たら動くかな?」
加藤「いや、微妙〜」
増田「ねぇ、生ってエ ロくない?」
加藤「え、エ ロくねーよ!」
増田「なんか、生ってつくとエ ロくなるよな、生あたたかいとか」
加藤「そう?」
増田「だってあたたかい、より生あたたかいの方がエ ロくない?」
加藤「あ、ホントだ!」
増田「エ ロイよな?」
加藤「生ぬるい、とかもエ ロイよな!」
草野「ぬるいっていうだけでエ ロイじゃん」
増田「ほら、生足とかもそうじゃん。足だったら足なのに、生足だったら
   こうなんかムチムチっとした感じ」
草野「生乳とかもエ ロイよね」
増田「そうだけど・・・乳は乳でエ ロイじゃん。こうエ ロくないものを
   エ ロくなる話をしてんだからさ、こう元からエ ロくてどーすんだよ、
   考えろよ」
加藤「生肉」
増田「あ、生肉!すげー!」
加藤「生肉!?」
増田「なんか生肉?って感じする」
草野「いや、言い方がエ ロイだけじゃん」
増田「なんでよ」
草野「だって普通に生肉下さいって言っても全然エ ロくないじゃん」
増田「お前普通に生肉下さいって言うのかよ、どんな状況だよ!なんかお前  
   肉屋のって大体生肉じゃん」
草野「あ、コロッケとかあんじゃん」
増田「コロッケはコロッケじゃん。わざわざ生をつけて肉と区別することないだろ」
草野「意味分かんねー」
増田「何が意味分かんねぇーんだよ」
加藤「生あたたかい生肉は?」
増田「エ ロイ!」
加藤「生鮭は?生鮭。生カキとか生赤貝?」
増田「あー痛くお気に入りだね」
加藤「生キクラゲ?生白キクラゲ?」
草野「生臭い!」
増田「お前やっぱあれだよ、性癖おかしいわ」
草野「そうかな」
増田「だって生臭いがエ ロイんでしょ」
草野「いや〜言ってみただけだけどさ」
増田「言ってみんなよ」
加藤「お前、何がエ ロイの?生何がエ ロイの?」
草野「え、生着替え」
加藤「無理に普通のこと言うなよ」
増田「自分殺したし」
草野「殺してねーよ、素直な・・・」
増田「だって生臭いがエ ロイんだろ?」
草野「なんかエ ロイじゃん」
増田「やっぱおかしいわ」
草野「おかしくねーよ」
加藤「じゃぁお前、一生性癖おかしいままな」
草野「俺って性癖おかしいかな?」
加藤「うん」
増田「ま、気持ちは分かるんだけどね」
加藤「しょうがないよ!しょうがないけど・・・」
増田「あんま気にすんなよ」
加藤「治るよ!そういうお医者さんとかいるし」
草野「いいよ、別に」
増田「うん、大丈夫だって」
加藤「言う程おかしくないかもな」
増田「言わなきゃバレないし」
加藤「トミーの姉ちゃんにはバレたけどね」
草野「なんで?」
増田「だって・・あ、でも中身分かんないじゃん、ビデオ」
加藤「本は?普通か、まぁ」
増田「うん、普通だよ」
草野「だってそうじゃん、普通のOL身体測定だし。ま、川田のって
   ことになってるしね」
加藤「あ〜」
草野「ビデオも普通だけどね」
加藤「お前はな」


増田「トミーの姉ちゃん、トミーの姉ちゃん!って感じだったでしょ」
加藤「え?」
増田「いや、なんかさ」
加藤「そーか?」
草野「トミーより老けてるよね」
加藤「当たり前じゃん」
草野「や、違くて、なんか」
加藤「結構いいと思わない?」
増田「え、いいけど・・」
加藤「いやいやいや、そうじゃなくて」
増田「お前トミーのアニキかよ」
加藤「なんねーよ、気持ちわりぃー」
増田「あ、傷つくぞ」
加藤「ちげぇ、そういう意味じゃねぇーよ」
増田「つーかバンド内恋愛禁止だから」
加藤「や、なんで?」
増田「ずるいじゃん」
加藤「ちゃんと誘えよ」
増田「え?」
加藤ちゃんと言えよ」
増田「俺、あんまりしゃべれないから」
草野「多分やってくんないよ」
増田「え、木田言ってよ」
草野「いや〜無理でしょ」
加藤「じゃぁトミー言えよ!お前の姉ちゃんなんだからさぁ」
草野「お前高山さんはどーすんだよ」
加藤「え?」
草野「お前から告ったんだろ」
加藤「そうだけどさ」
草野「最近何か冷たくね?」
加藤「何が?」
草野「全然一緒に帰ってねぇじゃん。いっつも高山さん、吉田とかと
   帰ってんじゃん?」
加藤「詳しいな」
増田「好きなんだよ」
加藤「吉田じゃねぇの?」
草野「そういうんじゃなくてさ」
増田「吉田じゃないんだ」
草野「ちゃんとアレしろよ」
加藤「関係ねぇじゃん」
増田「関係あんだよ」
草野「関係ねぇけどさ、なんかかわいそうじゃん」
加藤「うるせぇな、悪いとは思ってんだけどさ、なんか。」
増田「冷めた?」

加藤「いやー。俺、あいつの面白い顔見ちゃった」
草野「え?」
増田「マジで?」
加藤「こないだ古典の宿題超出た時あったじゃん。あん時あいつやってこなくて
   先生に謝りに行くとかいって俺付き合ったの。別にサラって謝る気分で行
ったのに意味分かんねぇんだけど先生超怒りだしちゃって。媚びるってい
うか、泣きそうなんだけどニヤって。媚びた感じで笑って。俺、職員室に
窓の所から覗いてたんだけど窓から光とか差し込んでてあいつの顔照らさ
れてて。そんで俺見ちゃった。あいつの面白い顔。かわいそうだとは思う 
んだけどさ。なんかさ」
草野「やれよ」
加藤「知らねぇーよ」
草野「やれよ!」


増田「忘れるよ、そのうち」
加藤「忘れねぇよ」
加藤「忘れるよ、高山さんのその顔」
草野「かわいそうだよ!」
加藤「だから知ってるって言ってんじゃん」
草野「だからってあれ、トミーの姉ちゃんにあれすることねーじゃん」
加藤「あれって何だよ」
草野「狙うことないじゃん」
加藤「狙ってねーよ」
草野「ノリノリじゃん」
加藤「だから・・ちょっといいんだもん」
草野「あいつの姉ちゃんだぞ!トミーのとか汚ぇーんだよ」
加藤「お前こそ高山さんのこと好きなら告ればいいだろ!」
草野「告れねぇーよ!」
加藤「告れよ!」
草野「告れねぇーよ!」
加藤「いくじなし!」
草野「人でなし!」
加藤「コノヤロー!」
草野「コノヤロー!」
加藤「コノヤロー!」
草野「コノヤロー!」
増田「俺、吉田がいい」
加藤「知ってる」
草野「知ってる」
増田「そうだった」

増田「お前らもさ、そういう恋とかいっぴあ経験してさ、ツライこと
   とかステキなことととかこれから詞とか書くときにさ、そん時
   の気持ち思い出してさ、それがステキな言葉になってくんだよ」

増田「女の人ってさ、キレイだよな」
加藤「あぁ」
草野「あぁ」
増田「俺、いい詞が書ける気がする」

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