増田「餃子臭い」
加藤「あん!?」
草野「結構臭い」
増田「お前片せよ」
草野「誰が!」

加藤「ねぇ!」
増田「もっとある?」
加藤「えーもうないなぁ」
水川「あ、これは?」
増田「うん」
加藤「いいんじゃない?」
草野「変わんないよ」
水川「餃子の墓」

水川「この人、バンドやる気だった?」
増田「あ、うん、まぁ」
水川「ふーん」
草野「誰か来るかな?」
水川「へ?」
草野「墓。誰か、(!?)」
水川「シューマイとか肉まんとか」
増田「餃子じゃなくて?」
水川「本人じゃん」
増田「え・・」
加藤「じゃぁ水餃子とか揚げ餃子?」
水川「それはかなり血の濃い親とかホラ、繋がりの濃い人たちだね」
草野「肉まんは血繋がってないじゃん」
水川「なんで?」
草野「皮が違うじゃん」
水川「白いじゃん」
草野「いや、色じゃなくて」
水川「具も一緒じゃん」
草野「一緒じゃないですよ」
水川「そうなの?」
草野「うん」

加藤「反対に飛んだのかな?」
増田「飛んだらすごい音するっしょ」
加藤「聞いたことあります?」
水川「なんで?」
加藤「いや、昔あったって、飛び降り」
水川「聞いてない、聞いてない。学校にいたもん」
加藤「そっか」
水川「疲れたんじゃない?ほら、この体勢疲れるでしょ」
増田「あ〜」
草野「諦めたんじゃない?」
増田「じゃぁさ、」
草野「え?」
増田「トミー、バンド辞める?」
草野「俺、よく分かんないけど」
加藤「なんだよ」
草野「いや、分かんないっつってんじゃん」
加藤「けど何だよ」
水川「別に嫌じゃなかったと思うよ」
増田「でもできないもん」
加藤「3人でやんの?」
増田「なんだよ」
加藤「男3人かよ」

加藤「何だよ!いって〜」
増田「トミー!」
水川「何やってんの!危ないよ、もう。何やってんの」
加藤。増田「おいおいおいおい」
加藤「おい!」
増田「おい、トミーが寝たら無敵だぞ」
加藤「何!?」
草野「知らね〜よ」
加藤「何もしてねぇぞ」
水川「ごめんね」
加藤「いいけど」
水川「いつまでそうしてんの」
増田「起きろよ、トミー」
水川「もうほっとけばいいよ」
加藤「でも」
水川「いいよ」
草野「道の真ん中だし」
加藤「血出てない?」
増田「出てない」
草野「血出てない?」
増田「出てない」
水川「起きな!」
手越「やだ!」
水川「何が!?バンドができないこと?就職?貧乏?父さんがやだ?母さん?
   それとも私!?なんなの!」
草野「あの!生まれて・・きたこと」
水川「え?」
草野「あ、すいません」
水川「何なの!?なんなの!」

水川「臭い」
加藤「もう行く?」
水川「ごめんね、付き合せて」
増田「お、死者の眠りを・・!」

増田「さっきより臭くないね」
草野「変わんないよ」
増田「いや、マジで」
水川「面倒くさい」
加藤「サボっちゃえば?」
水川「無理無理。色々あるから、大人になると」
草野「子供じゃん」
増田「大人ってもっと大人だよ」

増田「あいつも連れて来ちゃいなよ」
草野「え」
水川「そっか・・」
増田「何?」
草野「刺し身。マグロ」
増田「入れちゃえ入れちゃえ」
増田「見て、火葬」

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