SIREN

□Q.どうして抜け出せられないものか?
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ここから、抜け出したい。

はやく、はやく、安全なところへ。


ここに、安全なんて、ない。




どこへ行っても、屍人ばかり。

武器を持たずに歩くなど、自殺行為。


見つからずに歩くのは、不可能に近い。



しかも拳銃や猟銃を持っている奴がいたら、死を覚悟した方がいい。

幻視を使ってタイミングよく走って、一発撃たれても逃げ切って休む。

赤い水が入った俺の体は、休めば一発くらいの傷など、治ってしまう。
けど・・・

いつまでこうやって逃げ続ければいいのだろうか。

もう、俺はいっぱいいっぱいなんだ。

守りながら、逃げ続ける。


なぁ、なんでこんなことになってしまったんだ?


「おい、須田。」

「・・・淳・・・。」


「さんをつけろ!・・・まぁいい。まぁ来てるぞ。ここも屍人がくる。早く移動するぞ。」


「・・・なぁ、いつまで逃げ続ければいいんだ?」

「・・・須田?」


「もう、3日も逃げ続けて・・・美耶子だって、いなくなっちまうし・・・俺は、何にも関係なかったのに、勝手に首突っ込んで・・・」

「・・・確かに、少し狂ったのは、お前のせいかもしれない。」


・・・罪悪感から、少し下を向く。


「でも、美耶子を守ろうとこの3日間、頑張ってくれたのはお前だろ?」

「淳・・・」
「さんをつけろ!・・・それに、村の外の人、須田、お前に会えた。僕はそれだけでも、嬉しかった。」

「・・・淳、それ告られた、って意味でとっていいの?」

「ば、馬鹿かお前!」


ガサっ
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