ポケスペ
□甘いものと俺。
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「・・・なぁ、またつくってんの?」
「うん。だって買うより安くて多く食べられるでしょ?」
甘いものと俺。
確かに、ダイヤが言うこともわかる。
事実だよな。買ったら高い。ケーキなんてなんであんなに小さいものに何千円もかけて買わなければならないんだ。
ダイヤの作るケーキは下手なプロより美味い。
だから自分で作った方がいいと思うのもあるのかもしれない。
だからと言って・・・
「なぁ、何ホール作る気だ?」
「えー、・・・15ホールくらいかな?あ、お嬢様も食べるかな?」
・・・作りすぎではないか・・・?
部屋中がケーキだらけ。
甘い匂いが部屋中に広がる。
はっきり言って、甘いものが嫌いな人には地獄のような場所になっている。
「ダイヤ・・・もうやめないか・・・もう十分作っただろ。」
「えー。だってコレだけじゃべーの分が足りないよー?」
・・・そうだった。
ダイヤの手持ちは皆大食いだ!
「・・・わかったよ。あきらめる。」
この匂いは少しの辛抱だ・・・
クリームの匂いが半端ないが、仕方がない。