ポケスペ
□気づけば。
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「あ、そういえば、今日お前誕生日だっけ・・・?」
「あ、そうかも。」
気づけば。
「悪い・・・気づいてなかった・・・」
「いや、別にそんなに気使わなくても・・・。」
「でも、何かしたいよなー。」
そんなものだろうか。
当日に何かしてくれようとしてくれるだけで嬉しかったりするけど。
「何がいいかなー・・・」
「そんな悩まなくても、別にいいよ。ボクそんなに気にしないし。」
それにどうせ母さんが家で何か作ってくれているだろうし、むしろラルドが家に来て一緒に祝ってくれると嬉しい。
サファイアも来るだろうし。
だけど、何も確認を取ってない。
「ちょっと電話していい?」
「あ、いいよ。」
ポケギアで電話してみる。
「―――あ、ルビー?どこにいるの?今日は早めに帰ってきなさいよ?」
「母さん、分かってるよ。あのさ、ラルドを家に連れてってもいい?」
「え?あぁ、お友達?いいわよ。」
・・・あっさりOKをもらった。
「ありがとう母さん。じゃぁまた後で!」
ポチっと通話終了ボタンを押す。
「ラルド、家においでよ。サファイアも来るし、ね?」
「んー・・・なんかみんなと違うことしてやりたいなー・・・」
・・・何故面倒な方を選んでしまうんだラルド。
「・・・違うことってどんな?」
「今考え中。」