ポケスペ
□甘いものと俺。
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「あ、パールは何ケーキがいーい？」
「え、俺はいいよ･･･」
「だめ〜、作るの〜。」
･･･いや、だからいいってば！
そんなに作りたいのか？！
「スポンジがまだまだあってね、それはパールの好きなケーキにしようと思ってね〜。」
「ありがたいけど、俺ホール一個食べられないからな･･･？」
「いいよ〜。パールが食べてくれるならオイラ、それだけでもうれしいもん。」
･･･のんきな顔で言いやがって。
にこぉっと笑ってこっちをみてる。
いきなりそんな顔して見るなよ。
明らか、何かおかしい。何か企んでる。
「パール、チョコレートと普通のクリームどっちがいい？」
「･･･普通のでいいよ。」
俺がそう答えたら早速作り出した。
･･･手際いいな。
あっという間にスポンジケーキはクリームに包まれていた。
「･･･上手いもんだな。」
「オイラ、これくらいしかできないからねぇ〜。」
･･･いや、最近のお前は結構ボケをがんばってると思うぞ。
「あ、クリーム余っちゃった･･･」
「プリンにでもかけたらいいんじゃないか？」
「パールにかけようかな？ねぇパールぅ。」
･･･いやな予感が･･･
「ね？パールはいい子だから、オイラの所にちゃんとくるもんね？」
いやな予感的中。
でも、なぜだか逆らえない俺。
なんだかんだ言って、ダイヤにされるのは嫌じゃない。
･･･のか。