SIREN
□夏休み!!
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「普通はそうじゃない?俺小学校からこれだよ?最終日にやる。」
「答えうつすとか頭の悪いことをやるんだろう。やめておけ。ダメな頭が余計にダメになる。」
「ダメってなんだよ!!ダメって!!」
淳は基本、マジメだ。
夏だっていうのに、白いシャツを一番上のボタンまできっちり留めている。
暑いのに。
しかも長袖。
絶対暑い。
「・・・なにじろじろ見てるんだ・・・?気持ち悪い。」
「気持ち悪いってなんだよ!!夏なのに長袖なんか着てる淳が悪いんだろ?!」
「・・・何してる、恭也。うるさいぞ?」
「美耶子!!聞いてよ淳が俺に宿題をやれっていうんだよ。」
「・・・それは普通するものじゃ・・・?」
「美耶子まで?!誰か味方いないのかよー!!」
「だから、須田、お前が間違ってるんだって。」
少し反抗的な目で淳を見る。
・・・だめだ、超見下されてる。
敵いそうもない。
「いいもん、宮田先生の所に逃げる!!」
「おい須田!!」
俺は宮田医院へ走った。