腐男子くんの憂鬱−只今加筆修正中−

□腐男子くんの悩み
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<プロローグ>


みなさん、こんにちわ!

僕の名前は、宮嶋 翔と言います。

よく、ショウと読まれる事があるのですが僕の場合は、カケルと読みます。

僕は、いわゆる腐男子と呼ばれる類の人種で、その中でも正体を隠している隠れ腐男子と言う存在です……。

あっ!!
チキンですいません!
でも、BLに愛がない訳じゃないんです。

ただ、男でBL好きって、まだまだメジャー
ではないので、マイノリティの恐怖には、なかなか勝てないだけでして…うぅ…。


そんな訳で日々、親バレ、家族バレしないか
冷や冷やしながら隠れ腐男子生活を送っています。

よく読む携帯サイトの小説だと、腐男子が妄想のあまりトリップしてしまうなんて事がありますが、実際、あんな事をする勇気は、僕にはありません。

ふいに妄想が降りて来た時には、奥歯を噛み締めて、興奮したりニヤケたりするのを、屈強なソルジャーのごとく耐えています。

そのおかげで、周りには少し気難しい少年だと思われていたりします。

体育の授業でクラスメイトが、ふざけあって抱きついてる姿を見ては顔をしかめ、お昼休み、ジュースの回し飲みをしているクラスメイトを見ては、顔をしかめているので、クラスのみんなは、好き嫌いの激しい潔癖症だと、僕の事をすっかり思い込んでいます。

全ては僕が腐男子である事が、ばれない為の努力なのですが……そんな風に思われてるのは少し不本意です。

人生ってなかなかうまくいきませんね。

唯一の友達である中学校で同じクラスだった臼井霧緒(うすい きりお)には、勝手に人見知りキャラをつけられていて、全ては恥ずかしさの裏返しだと思われています。

そんな、隠れサバイバル生活もとい腐男子生活を、中一の頃から送っていたのですが、中三の夏休みに、ある転機が訪れました。


唯一の腐仲間であるネット友達のKAIさんに
まるで小説から飛び出て来たような王道設定な男子高を、なっななんと!!

紹介されてしまったのです!

その学校の名前は「藤野宮学園」と言って王道設定の基本中の基本である全寮制の男子高校でした。

それから、お金持ちの子息ばかりが通う私立高校で、おまけに生徒会には、ファンクラブという名の親衛隊というものまであるらしいのです!
なんて、萌え設定!!!!

あっ、鼻血が…………


すいません!失礼しました。

あまりに興奮してしまって……
ここ一年で一番興奮しました…。
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