腐男子くんの憂鬱−只今加筆修正中−

□腐男子くんの入寮
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<萌えパラ!4>


「お前やっぱり面白いな!気に入った特別に俺専属の下僕にしてやるっ!」

突然の下僕宣言に、ガタブルする僕…。

あっ…えっと…どうしたら……。
っていうか、学園生活オワッターなフラグなんですが…、これぞまさしくBADENDまっしぐら…。

呆然とする僕に携帯を出させ、無理矢理アドレス交換したあげくに、俺様先輩はとんでもない事を言う。

「とりあえず、お前が俺の下僕だと言う事を入学式で発表してやるっ!」

えええええっ!!!!
どんだけ俺様なんだ先輩っ!
というか、あんたは何者なんだ、俺様先輩……。

出会いたくなかった俺様先輩……。

燃え尽きた僕は、どんよりとへこんだ。
チキン少年は、拒絶出来ないのでありました……。−END−

的な感じが今すごいするよぉ!!!

ああ、この感じ…中学でよくあったな。無理矢理押し付けられた飼育委員。体育祭では、なぜか女装応援団に入れられ、文化祭では、人間ホイホイな兄さんを呼ぶ為、餌にされ……。

中学時代のヘタレエピソードが、走馬灯のように駆け巡る。

「おいっ、俺はこの学園の生徒会長の涼宮戒示(スズミヤ カイジ)だ。俺の下僕になった事ありがたいと思え!電話は、必ず3コール内で出ろ。破ったらお仕置きしてやるから、覚えておけよ。」

悪そうな笑みを浮かべ、俺の耳のすぐ近くで先輩が低く囁いた。

って、ちょっと奥さん聞きました?
今、生徒会長様と言いませんでしたか、この俺様先輩!!!

恐怖が、一気に萌えカラーに染まり、僕は初めて積極的に先輩を見る。

「なっ…なんだてめぇ!!!」

なぜか突然顔を赤くした会長様が、僕の頭を想いっきり叩く。

って、痛いしぃ!!!!
絶対、族上がりだよ、この人!!!
なぜ叩かれたのか分かんない!
理不尽MAXっ!!!

痛みで涙目になりながら、俺様先輩を見上げると、更に先輩は、挙動不審に僕を叩いた。

………憧れの王道生徒会で萌えパラするのが、こんなに大変だなんて…。

先輩が帰るまで、下僕発表は、先輩なりのジョークに違いないと何度も暗示をかけながら、なぜか明日、生徒会室に行く約束を無理矢理させられてしまう。

KAIさん、萌えパラどころか、僕の学園生活は、(強制)俺様パラダイスになりそうです……。
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