愛の夢

□愛の夢−第2番−
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もしも生まれ変われるのなら……


俺はお前になりたい


もしも

俺がお前だったら


もっと優しく抱き締めて

愛してると何万回でも言うのに……



いつだって、もしもを考える

もしも兄弟じゃなかったら

もしもあいつが居なかったら

もしもお前が俺を心の底から愛してたら




全てのもしもが叶うのなら

俺は全てを犠牲にしてもいい





はっと夢から覚める。

体中からねっとりとした汗が噴き出していた。
額にかかる髪の毛を片手でかきあげ、
のろのろと起き上がる。

何の夢かは覚えていないのに、受けた感覚だけが、呆然と胸に残る。

気がつく、ぽろぽろと泣いていた。

一度泣き始めると、なかなか止まらない。

泣きすぎて、段々目が痛くなる。
ピリピリと痛みまではしってきた。

ああ……きっとあいつの夢を見ていたに
違いない。
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