愛の夢

□-愛の夢-エレジー
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「いれて…よぉ…」

とうとうボロボロと泣き出す充に俺の理性が振りきれる。

「ばーか…優しくしてやりたかったのに…充が悪いんだからな…んっ!」

俺は、直ぐに指を抜いて、自身を性急に充の中に沈めた。

一度入ればもう止まらなかった。
何度も何度も、腰を打ちつけ。
充と絶頂を迎える。

お互いを抱きしめ合い、唇を貪り、日付が変わった事も気づかないまま、俺たちはお互いが溶け合うんじゃないかと思うほど、やりまくった。


失神した充を後ろから抱きしめながら、俺は朝日を待った。

紫色の空がゆっくりと光が溢れ綺麗な朝焼けに変わる。

暗い夜の色は地平線を象るだけで、段々とその色を無くして行く。

こんなに幸せな朝は生まれて初めてだった。

充をぎゅっと抱きしめる。
いつの間にか消えてなくなってしまいそうな儚げな体を、今度こそ失くさないように、腕に閉じ込めた。

その動作で目覚めたのか、充の目がゆっくりと開く。

俺はわずかに震えた。

今までの朝みたいに、起きたらまた充の記憶が無くなっていたら。

不安が胸の奥を締め付ける。

息を殺して、祈るように起きる充を見つめた。
長いまつ毛がふるふると震え、ゆっくりとその瞼が開く。
充が嬉しそうに俺を見つめた。


「おはよう……」

「ああ、おはよう。」

俺がキスをすると充は恥ずかしそうに笑った。

優しい充の声。

俺にとってお前の存在全てが優しいんだ。
愛しい、愛しい、愛しい。

いくらでも尽きないこの思いをお前は全部受け止めてくれるだろうか?

これからもずっと側に居るから。

だから、ずっとその優しい目で俺を見ていてくれ。
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