愛の夢

□-愛の夢-エレジー
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声が震える。
みっともないくらい。
まるで初心な高校生のように、心が揺らいだ。

これは俺の都合の良い夢なのだろうか。

「雅彦…今更だけど……」

そこで充の言葉が詰まる。
俺は、充に1歩近寄った。

「ちゃんと最期まで言ってくれ。」
「…今更…だけど……俺は雅彦が好きだよ。ううん、愛してるよ。」

もう俺はそれ以上いらなかった。
充をぎゅっと抱き締め、俺は何度も充の鼓動を感じた。
少し早い脈に、高い体温。
顔も真っ赤だった。

お互い泣き過ぎて、目は充血していて、顔は、もうぐちゃぐちゃだった。

俺は充の口に優しく自分の口を重ねて、柔らかいその感触を味わう。

充もおずおずと舌を絡め、今までにない積極性で俺に答えた。

そんな小さな事なのに、俺は死ぬほど嬉しかった。

今なら、天国でも地獄でもどこにでも行ってやってもいい。

こんな幸せを俺にくれるなら、俺はあんたの存在を信じても良いぜ、神様。

「あっ、雅彦……」

今まで何百回も肌を重ねたはずの充なのに、俺は今までになく興奮していた。

恥ずかしそうに俺に抱きつく充が可愛い。

くちゅくちゅとお互いの唾液が混ざる音が充の喘ぎ声と一緒に聞こえた。

俺の下半身はそれだけで、完全に勃起し、たまらなくなる。
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