梅香

□三章
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「こちらが頼重さまが正室、禰々さまじゃ。
そしてこっちが禰々さまのお子の寅王丸じゃ」


鴇が頼重と同じ位の年齢の美人さんとその隣の幼子を順に紹介する。


『お初にお目に掛かります。

鴇様が娘、梅にございます』




「鴇…
おまえはとうとう人迄拾って来るようになったか…」

「良いではないですか


禰々姉さま」


禰々様と鴇が親しげに話している為余り邪魔にならないように座ったままの茉莉。

そこに寅王丸様が歩いて来た。



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