梅香
□四章
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茉莉がトリップ(?)してから暫くたつ。
あの時まだ三歳だった寅王丸が明日には五歳の誕生日を迎える。
楽に言えばあれから二年立つのだ。
今日は城下迄寅王丸の誕生日プレゼントを買いに行くのだ。
だから茉莉は張り切っていた。
『六日ぶりの城下!!
後一日で一週間になるとこだったなっ』
こんな独り言を言う位に。
茉莉はけっこう頻繁に城下に遊びに来ていた。
おかげで城下の人々にはもうすっかり馴染んでいる。
「梅姫さま、今日は魚新鮮なの入ったよ!!」
「梅姫さま〜!!
お団子如何ですか〜!?」
「梅姫姉さまなんで六日も来てくれなかったの!!?
今日は遊んで〜!!」
こんな感じに城下も茉莉に馴染んでいる。
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