読物

□アニマル・プチクルーゼ隊
1ページ/2ページ

とある優雅な昼下がりのとある極秘施設の最深部、そしてそこにお世辞にもお似合いとは言い切れない男女二人

「ダコスタ(以後:ダ):ラクス様?」

「ラクス(以後:ラ):私は行かねばなりません」

なにかを察したようにいきなり立ち上がり、あさっての方向に瞳を向けた

「ラ:私も心苦しいのです、愛するこの子達を置いていくなんて!」

ラクスのおごそかな声に、室内が静まり返る

「ダ:…ラクス様…?」

「ラ:…と、言う訳でこの子達をしばらくの間よろしくお願いしますわ」

「ダ:よろしくって…!?」

その日…ラクスの留守中に頼まれたのは、愛猫の世話。しかも頼まれたラクスの愛猫はそこらにいる普通の猫ではなく、ザフト軍・元クルーゼ隊に所属し、プラント最高評議会議員を親に持つ赤服4人の遺伝子を含んで生まれた亜人の人工生命体。

「ダ:軍事研究所からくすねてきた…と言っていたが…」

さすがに真意は不明である

「ダ:さて…どうしたもんか…。」

ダコスタは早速手始めにスキンシップもかね、あらかじめ用意されていた餌を1匹(1人?)に素手であげようと試みた。


1匹目 透き通るような翡翠色の目をした黒猫・アスラン・ザラの遺伝子を持って生まれた『アス』彼の側により餌を差し出すが、警戒されて逃げられる。

2匹目 奈落のように深い紫色の目をした褐色の猫、ディアッカ・エルスマンの遺伝子を持って生まれた『ディー』どうやら彼はお昼寝中だったらしく、撫でたらおもいっきり引っ掻かれた。寝起きはかなり悪いらしい

3匹目 凍てつくようなアイスブルーの目をした白猫、イザーク・ジュールの遺伝子を持って生まれた『イザ』餌を差し出すと少し警戒されたが、すぐ餌を受け取りどこかへ去って行く。

気になって後をつけてみると、そこには今だ昼寝をしているディーがいた。

イザはディーを起こそうとして引っ掻かれそうになるが、慣れた手つきで張り飛ばす。そして2匹は仲良く餌を分け合った。

4匹目 淡い暖かなオレンジ色の目をしたくせ毛の猫、ニコル・アマルフィの遺伝子を持って生まれた『ニコ』こちらを見ると人懐っこいのか好奇心旺盛なのか、餌を見せなくとも自ら懐いて来た。

餌を与えるとますます懐かれ、とりあえず初日はこの子と親交を深めることにした。

〜二日目〜
まずは初日で懐いてくれた『ニコ』に餌を与えた。

この子はホント自分に懐いてくれている。次に『アス』に餌を与えに行った。

「ダ:昨日警戒して餌をあまり食べてないから空腹だろう、警戒をといてくれると良いのだが…」

すると餌と一緒に腕の中におさまっていた『ニコ』が『アス』の警戒を少し和らげてくれたらしく渋々餌を食べてくれた。

そして次に『イザ』に餌をやりに行くとそこには『ディー』も一緒にいた、どうやら今回は寝起きではないらしい、二匹共素直に餌を受け取った
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ