読物
□クルーゼ隊子供化!その後…
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場所は変わりここはラスティの自室、互いがベットの上へ腰掛ける。
「ミ:で?お前らアデス艦長に何をしたんだ?」
「デ:別に?」
「ラ:アデス艦長すんごく脅えてたんだけど」
「デ:だから?」
「ミ:い・い・か・ら・話せ!」
年上の威厳…かどうかはわからないが、溜め息を吐いたニコルが口を開く。
「ニ:ディアッカ、もう全て話して二人にも協力してもらいましょう」
「デ:コラ!ニコッむぐ…」
「ラ:ディアッカはちょっと黙っててね♪」
せっかくの情報提供を邪魔しようとするディアッカの口を、ラスティが抵抗できないくらい抱きしめるように無理やり塞ぐ。
鼻まで塞いでいるのは日頃の子守り疲れの鬱憤晴らしか…
「ニ:実は、アデス艦長は僕たちをこんな姿にした犯人の事をよく知ってるんですよ」
「デ:ケホケホッ…それでその確実な証拠を得るために、犯人のところに家宅捜索したいからさぁ」
「ニ:アデス艦長に証言してもらいたくって」
アデス艦長が良く知っていて、尚且つこんなふざけた事を楽しむ人物……
「ラ:…ねぇ?その犯人ってまさか」
「デ・ニ:クルーゼ隊長!」
「ミ:コラコラコラ!簡単に仮面を疑がっちゃぁいけません」
仮にも隊長であり自分達の上司、先輩である以上ふざけながらも諫めるミゲルだが…
「デ:はじめにイザークがお子様になった時、すでにそのサイズの軍服が用意されてたんだけど…」
「ミ:いくら仮面が犯人だからって…」
ディアッカは遠くを見つめ黄昏るかのようにその時の光景を思い出す。
よすぎるタイミングは疑惑を強くし、流石のミゲルも冷や汗を流さずにはいられなかった。
「ラ:弁解の余地ないよね、つか二人ともアデス艦長に何したの?」
「デ:ちょっと尋問?」
「ミ:泣いてたぞ…ι」
「ニ:大丈夫です。ディアッカSですし」
「ミ:そりゃ拷問の間違いだろ!?」
ニコルの笑顔での保障に力一杯突っ込む。
「デ:俺尋問得意だし♪」
「ミ:まだ言うか!!」
更に子供特有の笑顔で自慢するディアッカにミゲルの堪忍袋の緒が切れかけた。
「ラ:まぁまぁミゲル、オレに任して」
「ミ:あん?」
提案があると紅服のお母さんが、緑服のお父さんをなだめる。
「ラ:二人とも?この事イザークにバレたら烈火のごとく怒るだろうねぇ〜」
にっこり♪
「デ・ニ:!!?」
「ミ:あぁ、そうだな。イザークは仲間を疑うのを嫌うだろうし相手が尊敬する隊長なら尚更なぁ」
ミゲルの声にドアの開閉の音が重なり、新たな人物が二人…飛込んできた。
「イザーク(以後:イ):ディアッカー!!」
「デ:ゲッ!?」
「ラ:噂をすれば」
「ニ:アスラン♪」
「アスラン(以後:ア):二人とも…アデス艦長から全て聞いたぞ」
「イ:貴様ら!よりによって我らがクルーゼ隊長を疑うなんてッ」
「デ:え〜だって」
ムス〜っとふて腐れるディアッカだがイザークはそんな事お構いなしに突っかかる。
「イ:だっても糞も無い!クルーゼ隊長は本来こんな姿になったオレ達を下艦されずに傍において下さるうえに、俺達の事を思ってこの体で不便しないよう色々用意してくださったんだぞ!?」