ガンダム00

□助けてくれたヒト
1ページ/2ページ

「アレルヤ、大丈夫?」

トレミーに帰還すると、スメラギさんが心配げに尋ねてきた。

「大丈夫。ちょっと頭の行かれた奴らに絡まれちまって、な」

「ご迷惑、おかけしました・・・」

ロックオンに肩を支えられ、アレルヤが頭を下げた。

トレミーの中に重い空気が立ちこめる。

その空気を払拭するように、ロックオンが思いついたようにスメラギさんを呼び止めた。

「それで、タオルか何かくれないか?」

「タオル?分かったわ。後で持って行くわね」

「ありがとな」

部屋を出て行くアレルヤとロックオンを見送り、イアンがスメラギさんに歩み寄ってきた。

「アレルヤ、随分憔悴しきっていたな。ロックオンは行かれた奴らに絡まれたと言っていたが、ありゃぁ、違うな。目立った外傷も無い。いったい何を」

イアンの言葉を制し、スメラギさんが首を振った。

「彼らがそうだと言えばそうなのよ。詮索は良くないわ」

「まぁ、そうだな。野暮だった」

それで会話は終了し、再びトレミーの中は静けさに包まれた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ