ガンダム00
□助けてくれたヒト
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「アレルヤ、大丈夫?」
トレミーに帰還すると、スメラギさんが心配げに尋ねてきた。
「大丈夫。ちょっと頭の行かれた奴らに絡まれちまって、な」
「ご迷惑、おかけしました・・・」
ロックオンに肩を支えられ、アレルヤが頭を下げた。
トレミーの中に重い空気が立ちこめる。
その空気を払拭するように、ロックオンが思いついたようにスメラギさんを呼び止めた。
「それで、タオルか何かくれないか?」
「タオル?分かったわ。後で持って行くわね」
「ありがとな」
部屋を出て行くアレルヤとロックオンを見送り、イアンがスメラギさんに歩み寄ってきた。
「アレルヤ、随分憔悴しきっていたな。ロックオンは行かれた奴らに絡まれたと言っていたが、ありゃぁ、違うな。目立った外傷も無い。いったい何を」
イアンの言葉を制し、スメラギさんが首を振った。
「彼らがそうだと言えばそうなのよ。詮索は良くないわ」
「まぁ、そうだな。野暮だった」
それで会話は終了し、再びトレミーの中は静けさに包まれた。