デュラララ
□そうだなぁ・・・
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幽が道の向こうで立っている。
静雄が道を渡ろうと書けだした瞬間、
目の前で幽が誘拐された
rrrrrrr ピッ
「はい。もしも」
「臨也っ!!!」
電話口から発せられた声は臨也の鼓膜を震わせ、彼は携帯を耳から数十センチ離した。
「なんだい静ちゃん?そんなに大きな声で言わなくても聞こえてるよ?」
「てめぇ、俺の弟を何処に連れて行った!」
「は?何のこと?」
「幽のことだっ!居場所をはけっ!!」
相も変わらずの怒鳴り声に、臨也は肩をすくめた。
「全く。ブラコンも大概にして欲しいね。何?そんなに弟君が大事?」
「たりめぇだっ!」
臨也は受話器を耳から話した状態で片手に持ち、もう片方の指先でくるくるとペンを回していたが、はたとその動きを止めた。
「おい!なんか答えろよっ!!」
声が響く。
自然と口元がゆるんだ。
「分かった。俺の指示した場所に来て。返してあげるよ」