まるマ

□その目線の先には・・・
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─俺はコンラッドが好きだ。
多分、憧れとかそういう類のものではないと思う。でもきっとコンラッドが俺を好きになる事は一生ない。だって、コンラッドが見ているのは俺じゃないから・・・─










「陛下、お帰りなさい。」

そう言いながらコンラッドは、俺にタオルを渡す。今回は水溜りからスタツアだ。


「陛下って呼ぶなよ名付け親。」

俺はほぼ反射的にその言葉を返す。

「すみません・・・つい癖で」

そういつものようにコンラッドも返す。
いつも通りの風景。あたりにはほのぼのとした空気が漂っているように見える。
しかし、俺の心の中はほのぼのとは程遠かった。



そんな、心の中のモヤモヤを片隅に押しやっているところに、グウェンダルが執務をやれと一言言ってきた。彼らしいと思う。





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