自作小説2 初夏に君

□2 尊敬する人
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俺が連れて行かれたのは
近くの空き地だった

人通りは割と少なく
下校途中の小中学生が少しトオルくらいだった


空き地に足を一歩踏み入れた
とたん

拳が俺の顔めがけて飛んできた

俺はよけた

すると、後ろから押さえられて自由を奪われる

そこから俺は反撃もクソもなく
ただひたすら耐えるだけとなった











10分もたつと
想像通り
俺はボロボロになっていた


口の中は切れまくり
ツバと血が混じる

っぺ

俺は気持ち悪くなり
地面にそれを吐く



体中が痛い

けられ、なぐられ
打撲がいくつ出来ただろうか・・・


そんな事を思っていると
腹を蹴られた



「ゴホッ・・・ゲッ・・ゲホ・・ッ」



激痛が走りむせる
腹を押さえる
草高のやつらはそんな俺を見下す
俺はにらみつける



「ぶざまだなぁーお前」

「逆神もなんでこんな奴に負けるんだよ」
「ちょーよわっちぃじゃん」




クソッ!口々にいいやがって!

一人では誰も俺に勝てないくせに

まだ、逆神の方が米粒一つ分ましだ



「・・・・お・・まえ・・・ら・・・・・・・の・・・・が・・・・」


「ああ?」


「お前らの・・・方が・・よえぇくせ・・に・・・・」

「んだと!?」


ちょっと、頭に来た
俺は体中の痛みを抑えてゆっくりと立ち上がる



「一人じゃ、立ち向かうこともできねぇくせに・・・よぉ!」

「うっせぇ!」

背中を蹴られて膝がガクッとする
そして、またいきおいよく倒れる




「こいつどーする?」

「さぁ、どーにでもすれば?」

「前の野田って奴、骨折ったよな?」

「じゃあ、今度は足いきますかぁ?」


野田もこいつらがやったのか
相手は俺の足を触る

そして、逆に曲げ始めた



いたい


いたい

俺は抵抗するが

いたい















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