紅色の川

□第七話 憂鬱の後の青年
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よく眠れなかった。


寝れるわけがなかった




まだ、新鮮に覚えている
唇の感触


好きな人の名前を言う
牡丹さんの可愛い顔




どうすればいいのだろうか・・・・?





俺はだめもとで
告白するのか?


この俺が?


今まで
告白されたことも
告白されたこともない

俺が?



彼女いない歴=年齢


の俺が?







それより、俺は

自分のことをばらすか?



ばらしたら
付き合ってくれるのか?


軽蔑されるだけか・・・・・





というか、
あのときは色々パニックで

あんまり、考えられなかったけど






牡丹さんは
金持ちだったのか・・



確か、前
チャットかなんかで話したとき



金持ちではない
むしろ貧乏だ




と言っていた

それに、田中牡丹と
名字まで偽っていた


でも事実として彼女は
自分がお金持ちだと隠していた。


なんで?



隠す必要が俺には分からなかった。

ほんにんに聞く?

いや、不可能だ
というか、聞いたら
俺がピオニーだということがばれてしまう


しかし

名字まで隠す必要はあるのか?


俺は調べるまで
まったく知らない



ジュエリーを主に扱っている店の社長だと言うが
知らなかった。


それは、俺が
一般的ではないからか?








……………




しばらく考えて
あることが思いつく










俺は携帯を取り出して

ある人に電話をかけた。







俺の知り合いで
信頼できる
一般的な人間はただ一人



牡丹さんが好きな



山都先輩だけだ
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