紅色の川
□第十五話 脱却
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次の日から
ご飯が食べれるようになった
会社に面接を受けに行ったり
とにかく職探しをした
あと、山都先輩にもお礼を言った
職は簡単には見つからなかった
そりゃあ、そうだ
中卒で
ニートだったんだ
しかも、資格は
中学の時にとった
英検と漢検と数検
だけなのだから
どこの会社もパスだった
でも、家に帰ると父さんは嬉しそうな顔をしてくれた
「どこか、絶対とってくれるさ」
といつも励ましてくれた
現実は甘くない
でも、俺はなんとしても働くのだ
ニートを脱却してやる!