自作小説2 初夏に君
□2 尊敬する人
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あれから数日がたった
7月にもなると登下校も暑くてしんどい
そんなある日
俺がいつものように帰ろうと校門をでようとすると数人の男が俺のことを見ていた
「望月だな?」
「だったら?」
俺は答えながら目で相手の人数を数えた。7人だった
「ちょっと、お話しして欲しいんだけど」
「安心しろ、すぐ終わる」
制服を見る限りでは草高の奴らだ。
この間の仕返しかな。
多分用はお話ではないだろう
まぁ、喧嘩の誘いかな?
7人か・・・・さすがにきついか・・・・・というか負けるだろうな・・・
「いいよな?」
「もちろん」
俺は笑顔で言った
売られた喧嘩は買う主義だ
勝つから戦うとか
負けるから戦わないとか
じゃない
勝っても負けても俺は戦うんだ。
今までそうやって強くなってきた
そんな馬鹿なことをしてきたから
こんなひねくり曲がった性格になったし、周りの人に迷惑ばかりかけた
今日は多分
ボロボロに負けるだろう
まぁ、いいさ
多人数でしかお前らは俺に勝てないんだから・・・
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