自作小説2 初夏に君
□3 弟子
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「望月ー次の英語の予習さぁ・・・
お前何やってんの?」
6軒目が始まる前の休み時間
窓田がそう訪ねてきた
多分
俺が教科書を鞄に入れているのを見て疑問に思ったんだろう
「何って帰るんだよ」
俺は当然のように言った
「は?!さぼり?」
「そーだ」
「お前その怪我じゃあいくら何でもきついぞ」
「喧嘩じゃねぇよバカ」
「じゃあ・・なんだよ」
喧嘩以外でさぼろうとする俺に
窓とは興味津々だった
だが、俺はあえて言わずに鞄を持って
「俺はインフルエンザになって
40度の高熱がある
って先生に伝えてくれ」
「いや、それはいいんだけど・・・っておい!待てよ!望月!」
俺は窓田の言葉を無視して
教室を出て行った
そして
まっすぐ俺の母校である中学校へと足を運ばせた
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