自作小説2 初夏に君

□9 文化祭
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「きゃー望月くんかっこいい!」

「やばくない?これすごくない?」

「望月くんだけでノルマ達成だよ!」


今俺は
ホスト風に
派手なシャツと派手なジャケットを着て
シャツの釦を三つ開けて
ワックスで髪の毛を少し立てている


これで、サングラスかけたら完全にやーさんだぞ


「ああ、もういいから」

「ええ、望月くんもっと格好良くなるよ!」

「いいよ・・面倒くさい」


女子から逃げた

というか、遠くの方でカメラのシャッター音が聞こえたぞ


「望月死ね」


窓田がいきなり言った


もちろん、窓田も俺と似たような格好をしている


お前は、ただの
チャライ奴にしか見えないけどな



「女子からきゃーきゃー言われている望月死ね」

「窓田・・・お前・・一人でノルマ達成するんだろ?」


「うっせぇな!」


すっかり、落ち込んでしまったらしい

まぁ俺には関係ないけどな



と、そこに
女子の大きな声


「さっそくお客様一名ご案内!」



俺達男子は
入り口に一斉に並ぶ


「いらっしゃいませ

プリンセス!」



これはマニュアルだ




「どちらをご指名で?」


最初のお客様は
どうやら女子大生2人のようだ

二人は少し顔を赤くして
俺達の顔をみて


「えっと・・彼で」



と一人の男子を指さす



「榊野に指名入りました!」




榊野か・・

まぁ、最初はそうだろうな




榊野は
まぁ、顔が整っている方だ

よく告白されると言うし

かっこいい男子は
やっぱりどこに行ってもかっこいいらしい


ホストクラブ1−4
開店でございます
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