図鑑所有者と選ばれしトレーナー3
□第二章 エイン寺の秘密
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それはサクラが六歳の頃のことだった。
「サクラ、今から父さんとエイン寺に行くけど来る?」
「うん!」
サクラ、ケン、タクヤの三人はエイン寺で年に一回行われているエイン祭に行くことになった。
「お祭り凄く楽しみ〜!」
「ハハッ、あまりはしゃいで転んで怪我しないようにな」
するとサクラは頬をプーッと膨らませた。
「サクラ子供じゃないから転ばないもん!」
「そうだな、俺が悪かったよ」
タクヤとサクラの会話にケンも自然と笑みがでた。
「やっぱり年に一度のエイン祭だな。人が多い」
「父さん、これからどうする?」
「サクラあのポケモンと一緒に参加するやつがやりたい!」
それは人間とポケモンが協力してやるゲームでリレー形式のやつだ。
「せっかくだからケンもやれよ。ほら二人のポケモン」
ケンにはヒトカゲ、サクラにはチコリータ。
自分達が初めてもらったポケモンである。
「サクラ行くぞ」
「うん!」