大切な時
□第一章 旅立ち
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〜帝都マリノス〜
任務を達成したダストン隊は怪我を負ったダストン隊長を一刻も早く治療をするために、帝都にやってきた。
「ダストン隊長、大丈夫ですか!?」
「エンマか……」
「ちょっとエンマ!!」
突然部屋のドアが凄い勢いで開いた。
そこには銀色の髪の色をした少女が立っていた。
「ア、アリア…」
「まったく、これだからエンマじゃ頼りないのよね。ダストンさん、今治療しますね」
アリアと呼ばれる少女は杖をダストン隊長の腕に当て、呪文を唱えた。
すると、みるみるうちに傷口がふさがっていく……。
「怪我は治しましたが、一応包帯を渡しておきますね」
「サンキュー、アリアちゃん」
ダストンは一言礼を言ってその場から去って行った。
「アリア、隊長の怪我を治してくれてありがとう」
「何言ってるのよ。治療は私の役目なんだから!」
「ああそうだ、アリア。明日村に一度戻るよ」
「えっ!?じゃあ私も一緒に行っていい?」
「もちろんいいよ」