図鑑所有者と選ばれしトレーナー3

□第二章 エイン寺の秘密
5ページ/9ページ

「つかまれ!」

ケンが必死に手を伸ばすもサクラには届かない。

「もう駄目……」

限界がきたらしくついに手を放してしまった。

「サクラ!!」


「サクラなら大丈夫だ!」

「やっときたか…」

崖の下からその声が聞こえ、やがてその姿が見える。


「遅いぞグレイラー」

グレイラーと呼ばれる男はボーマンダに乗り、腕にはサクラを抱えていた。

「き、貴様はグレイラー!」

「派手にやってくれたな。ボーマンダ、破壊光線!」


強烈な破壊光線が男に直撃する。

「うわぁぁぁあ!!」


「遅いぞグレイラー」

「悪い悪い。ほらサクラちゃん」

気絶しているサクラをタクヤに引き渡す。

「怪我人はいなかったが、寺の回りは荒れてしまったな」

「みんなで直せばいいさ。じゃあ俺は行くから」

そう言うとグレイラーは一瞬で空の彼方に消えてしまった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ