大切な時
□序章 始まりの時
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暫く洞窟の奥に進んで行くとそこには、大きな広間のような空間があった。
「行き止まり?」
「……!お前ら上だ!」
ダストン隊長は天井に指を指し、エンマやその他の兵士達は剣を構える。
ドォーーーーーン!!!
天井から何かが落ちてきた。
「コイツが魔物の親玉?」
「エンマ!今は戦う事に集中しろ!」
魔物は巨大なタコのような形をしていた。
「タコの足には気をつけろよ!」
するとダストン隊長は自らタコに向かって猛進した。
「た、隊長!」
エンマがダストンを呼び止めるが、足を止めないダストン。
「エンマ、見とけよ!」
ダストン隊長の大剣がタコに直撃した。
「さすが隊長!」「頼りになります!」
兵士達は歓声を上げる。
しかし……
「グハッ!」
タコの足が隊長の右腕を貫いた。