銀魂ゆめ1

□戦場にて
1ページ/1ページ

意識がはっきりしてくるにつれ 視覚 嗅覚がフルに働きだす。

累々たる屍の山
むせかえるほどの血の匂い・・ 
鼻をつく焼けた匂い・・人が・・焼けた匂い

思っていた以上の惨状・・・

これが・・戦争・・

私はただ会いたかった 
またあの実を口にした
そして ここに やってきた。
攘夷戦争真っ只中に・・・

「ちょ・・コレ・・」
普段 ”悩み無い顔してるね”
といわれ 実際 ほぼその通りな お気楽な私だが さすがに 今の状況は やばい と
感じる。
は・吐きそう・・こんな間近に死が転がっている・・・こんな所へ来てしまったこと・・少し
後悔する・・

ま、とりあえず・・ 
持っていた双眼鏡を目にあてる。
やっぱ、すごいわ ゆめゆめの実!!
私は自分を描き込む際 試しに双眼鏡を手にもたせた。
まぁ、この実について いろいろ試してみたかったし・・・

そうかぁ とにかく 描いた絵 そのまま
こっちにコピーされるってことのようだ。

なんせ、この実を使うの 2回目だから これからも いろいろためしてみよう。

そんな事を考えながら 近くの屍の影に身を
隠し 双眼鏡を当てたまま ほふく全身した

あれ?さっき 
さすがの私もやばいと感じる とかって
言ってなかったか?
やばいのは この惨状の戦場に身をおいていることなど 全く気にせず 軽い気持ち 
で あの人どこかなぁ ふふ ってさがしてる 私の精神構造じゃね?


そして・・見つけた・・
圧倒的強さの天人の中 全くひけをとらない
あの強さ・・
彼の刀の前に 次々と散る天人
返り血に染まった 銀髪 白装束

白夜叉!!
そして桂!!

囲まれてしまった二人っ
こ・これは まさしく あのシーン!!

よかったぁ 双眼鏡 もってきて
それにしても 天人 いすぎだろっ
ちっ 邪魔だなぁ よく 見えやしない。
もっと近付かないと あの かっこいいセリフも 聞こえないよぉっっ

あああーっ桂のセリフ聞き逃したァ

とにかく耳に全神経を集中だ

「・・馬鹿いってん・・・美しく・・・つける・・
最後ま・・・」

ところどころしか聞き取れない・・
もう少し近くへ・・・

ガサッ
ふいに背後に人の気配を感じ 振り返る
そこには異形のもの 天人!
一撃で命を奪えそうな武器を振り上げている
「や・殺られるっ」
私の脳裏には一瞬のうちに 後悔の念と
いろんな事がうかんだ。
え?もし・・ここで死んだら どうなるの?
あっちの世界の私も 消えちゃう?
だって、実際 今 現実世界では 姿が消えてる 状態・・あ〜 もう ジャンプ読むことも 出来ない・・・映画もまだ観てないのに・・
今年もジャンフェス行きたかった・・・
アタシ・・何で こんな所に・・はっ!

ドカッ グボッ・・
「邪魔すんじゃねーっっ!!愛しの白夜叉のセリフきけなかったろーがぁっ!!」
怒りのこもった 私の蹴りを喰らうがいい!

そうだ アタシ 白夜叉に会いにきたんだ。
お楽しみを邪魔された怒りと愛の力って
素晴らしい・・

それに 何でも 続けておくものだ。
現に今 ずっと続けていた いくつもの武道が少なからず役にたっているようだ。

「とにかく、ここは一旦退くぞ」
って 仲間なんていないんだった。


気がつくとここは・・・ここは・・
ここ・・どこかな?
最初の場所からだいぶ離れてしまった。

前からまた 新たな敵が・・・ 
あ〜 お腹空いてイライラするぅ!!

戦っても戦ってもきりがない 何なのこの数

そうこうしているうちにもう目前にきた集団の中にとりこまれている。

その集団のなか 空腹怒りパワーモードMAXで戦う私・・砂塵がまいあがり、視界が悪い中 無我夢中だった。
気づけば こんなに 敵をたおしている。
ちょ凄くね?強くね?
と 神楽ふうに つぶやいているうち
戦いでおきた砂塵がおさまり・・・

ここで戦っていたのは自分ひとりでは なかったことに気づく。

あれは・・あの後ろ姿・・白夜叉・・
うぁぁ・・何て・・何て・・近寄り難いかっこよさ!
彼は ゆっくりと振り返る。
!!
私の姿に少し驚いているようだ。
「お前・・」

言いかけたとき また 向こうから天人が
彼は 刀を振り上げ 突っ込んでいく。

この戦場で また 会えるかな

それにしても・・ここで一週間も 生き延びること できるかなぁ

すっごいサバイバルだ

あぁPSPとか もってくれば よかった・・ 


  
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ