江戸の日常

□届かぬ声
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大江戸スーパーでいちご牛乳とジャンプ、それに、新八と仲直りする為の切っ掛けに肉まんを買って帰る。




「…さっきのは流石に言い過ぎた。」





誰に言うでもなく呟いた俺の言葉は雨の音に掻き消された。






玄関の前に着くと少しの深呼吸の後、何時ものように万事屋の扉を開けた。






そこに泣きやんでいる新八の姿を期待して……。






でも………












     「新八?」











万事屋はもぬけの殻で、玄関には新八の傘だけがまるで置き土産のように残っていた。
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