琥珀
□みたらし団子は恋の味
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それは、神田が極めて珍しい優しさを見せたことから始まった────
みたらし団子は恋の味
その日、神田は教団に比較的近い地域のとある街の郊外へAKUMA討伐に赴いていた
AKUMAのレベルは、レベル1が殆どでその中に僅かにレベル2が混じっているだけのモノ。今の神田の実力から言えば楽な任務と言っていいだろう
たいした怪我もなく、団服を僅かに土埃で汚した位の神田は教団へ帰還するために最寄り駅へと向かっていた
街は小さいながら活気があり、異国人が目立つ街。
街にはおそらそんな人々為の店だろう、異国風の店が多かった
そんな街のメインストリートを脇目も振らず歩く神田だったのだが、通り過ぎようとした店のから漂う香りに足を止め
「………………」
暫し思案した後、その店の扉に手をかけた