琥珀

□Peridot〜sun stone〜
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限られた者のみが入ることを許された謁見の間────



建物全体を包む


  荘厳で厳かな空気──



きっとその空気は、何世紀もの時をこの建物が過ごしてきたから────

そして


数多の人々の祈りが息づく場所だから────















Peridot〜sun stone〜




久しぶりの謁見だった


謁見の間に行くと、いつになく深刻な‐‐‐‐‐‐‐いや、何かツラサに耐えているような顔


不思議に思いながらも、自分が仕え、唯一頭を下げる人物の前に赴き跪く、言葉を待つ


長いような短いような沈黙の後に、重い口振りで


「……中央庁特別監察役のルベリエが部下を連れ、数日前に黒の教団へと向かった」


主の言葉に驚き、下を向いた顔を上げた


「日本にあったAKUMAのプラント工場を破壊したエクソシストの中にノアの14番目の関係者と目される少年と……箱船が、現在教団にある………」



そこまで聞けば、自分がすべき事は聞くまでもない。みなまで言われる前に、一度頭を下げそのまま入り口へと向かう



「どうか…過去の過ちを繰り返させないでくれ………」



扉を閉める直前に聞こえてきた声は、今まで聞いたことが無いくらい悲しみが込められていた
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