琥珀
□Peridot〜sun stone〜
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「そろそろ、マズいな……」
着ていたマントを脱ぎ、リナリーに手渡す
「悪いけど預かってて。ラビ、リナを頼む」
踵を返し、科学班フロアへと向かう
「何処に行くさ……」
「エクソシストの中でレベル4を相手にした事ある人間なんて、いないでしょ?
だから、私が行く」
それからっとルベリエを見据え
「今回の被害拡大は、アンタの責任だ。
室長の言う通りに速急に箱船を破壊していれば、ここまで被害は拡大しなかった」
それだけ言うと、走り出す
「ヘブ…聞こえる?」
走りながらゴーレムでヘブラスカに呼びかける
『ああ……』
すぐに返答があった
「自分のこと犠牲にするような事するようなこと、言わないでよ」
『……………』
「ヘブラスカが居なくなったら、昔のこと話せるヤツいなくなっちゃうんだから」
『…すまない……』
「謝って欲しいんじゃないんだ。
ただ長い時を一人で生きるのは、つまらないからね」
科学班フロアーが近付いてきた
「もう、切るね」
『……死ぬなよ………
イリス…………』
ヘブラスカの言葉に
「勿論!死ぬ気なんてないね」
ゴーレムの無線を切り、科学班フローへと飛び込む
END
[2008/2/27]