琥珀

□Peridot〜sun stone〜
4ページ/5ページ

「そろそろ、マズいな……」


着ていたマントを脱ぎ、リナリーに手渡す


「悪いけど預かってて。ラビ、リナを頼む」


踵を返し、科学班フロアへと向かう


「何処に行くさ……」


「エクソシストの中でレベル4を相手にした事ある人間なんて、いないでしょ?
だから、私が行く」


それからっとルベリエを見据え


「今回の被害拡大は、アンタの責任だ。
室長の言う通りに速急に箱船を破壊していれば、ここまで被害は拡大しなかった」

それだけ言うと、走り出す
















「ヘブ…聞こえる?」

走りながらゴーレムでヘブラスカに呼びかける


『ああ……』


すぐに返答があった


「自分のこと犠牲にするような事するようなこと、言わないでよ」


『……………』


「ヘブラスカが居なくなったら、昔のこと話せるヤツいなくなっちゃうんだから」


『…すまない……』


「謝って欲しいんじゃないんだ。
ただ長い時を一人で生きるのは、つまらないからね」


科学班フロアーが近付いてきた


「もう、切るね」


『……死ぬなよ………














イリス…………』


ヘブラスカの言葉に


「勿論!死ぬ気なんてないね」


ゴーレムの無線を切り、科学班フローへと飛び込む
















END
[2008/2/27]
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ